戦後から現代までの日本史【第五章/第五回】
5.5 アメリカ追従と対外政策の転換 5.5.1 対テロ戦争への支持とイラク派遣:日本外交のタブー突破 小泉純一郎という政治家の本質は、国内では「改革者」だが、外交では完全に「アメリカびいきのガチファ…
5.5 アメリカ追従と対外政策の転換 5.5.1 対テロ戦争への支持とイラク派遣:日本外交のタブー突破 小泉純一郎という政治家の本質は、国内では「改革者」だが、外交では完全に「アメリカびいきのガチファ…
5.4 政治演出とメディア戦略の巧妙化 5.4.1 小泉劇場の開幕:キャッチコピーで動かす国政 小泉純一郎が首相に就任した2001年、日本政治は新たなステージに突入した――そう、**“劇場型政治”**…
5.3 派遣労働と非正規雇用の拡大 5.3.1 派遣労働の規制緩和と「使い捨て」雇用モデルの登場 「雇用の多様化」――これは、一見すると前向きな表現だ。選べる働き方、柔軟なライフスタイル、自由なキャリ…
5.2 格差社会と「勝ち組・負け組」の登場 5.2.1 自己責任社会の誕生と勝ち組ブーム 小泉改革によって日本社会に持ち込まれたのは、単なる民営化や規制緩和だけではなかった。それはもっと根深くて、もっ…
5. 小泉改革と構造改革(2001〜2006):新自由主義の衝撃 2001年、政治の世界に異物感たっぷりの総理大臣が誕生する。そう、小泉純一郎である。ロン毛にスーツ、歯切れのいいフレーズ、そして何より…
4.5 アジア通貨危機と日本経済への余波 4.5.1 アジア発バブル崩壊の連鎖 1997年、バブル崩壊でズタボロになった日本経済が、ようやく立ち上がろうとした矢先に、隣の国々が派手に転んで火花を撒き散…
4.4 ハイテク産業の台頭とソニー神話 4.4.1 ソニーは救世主だった:ウォークマンと時代の牽引力 1990年代――日本経済が迷走し、政治も雇用もグラグラしていたそのとき、唯一“未来”を感じさせてく…
4.3 政治の混迷と首相の短命化 4.3.1 リクルートから始まる短命政権ラッシュ 1990年代の日本政治を一言で表すなら、「とりあえず総理替えとけ」の時代である。経済は長期低迷、社会は不安定化、若者…
4.2 雇用不安と就職氷河期の始まり 4.2.1 バブル崩壊後の新卒絶望期と就職氷河期世代の誕生 バブル崩壊によって企業が本業どころか存続自体にヒーヒー言い始めると、当然ながら最初に切られるのは「未来…
4. 失われた10年とデフレ時代(1991〜2001):希望の喪失 1991年、バブルの崩壊とともに日本は急速に冷え込んでいく。熱狂の終わりとともに残されたのは、資産価値の暴落、借金の山、そして誰も明…